私のポア論

彼らの話をする時は、いつも何処からスタートさせれば良いのか悩む。
今回も、知っていることを前提に書けば良いのか、それとも全く知らないことを想定して書くべきなのか。
そもそも“ポアロ”のそういう微妙な知名度なところを含め、私はポアロファンでいることを楽しんでいるのだと思う。


さて、第4回の今回。テーマは、“ポアロ”ということになっているが、私は
ポアロのラジオは、何が面白いのか」、これについて書いていきたいと思う。
この文章を読む人には、ポアロのラジオ番組を聞いている人はあまりいないとは思う。その中でも、このことを書くことはどれだけの人に伝わるのか。そこは、よく分からない。
ただ、そこから私が受け取ってきた影響はとても強く、ラジオという存在が私の中で確立した要因でもある。そんなポアロのラジオを、冷静に考察し、私のラジオ観をご紹介できればと考えている。



いろいろと仰々しく書いたものの、別にそこまで大層なことも書ける気はしない。そもそも、ポアロのラジオをそこまでして書くこと自体、間違っている気もする。
結局、ポアロのラジオ、ここでは主にインターネットラジオポアロのあと何分あるの?』(以後、『あと何分』)という番組を中心に話を進めることになるのだが、そうした番組は“くだらない”ものを面白がるような部分に価値を見出している。普通のテレビやラジオでは出来ないような、露骨な下ネタや不謹慎極まりない話題。
こうしたことを今回のように文章で書いたとしても、楽しさが伝わるわけがない。でも、書くんだけど。


私にとって『あと何分』で味わえたくだらなさは、同級生と楽しんだ学校生活には存在せず、まして家庭内などでは絶対にあり得ないものだった。
そこで知りえた、感じることが出来たことは、少なくとも私にとっては他で味わえないものだった。ここで味わえた面白さを、私はラジオと認識することになった。
こう考えると、ポアロのラジオによって、ラジオを職業や将来の夢として捉えることになったのだろう。ニューオーダー編集長にとっての西川貴教と同じく、大きく人生に影響を、人生にラジオを与えてくれた。それが、ポアロのお二人になる。



うわぁ・・・何にも伝わらない文章になっている気がする。自分でも何が書きたいのか、甚だ疑問になってきた。いや、でも締め切り過ぎて止まるわけには・・・



はい、で。次にポアロの番組が面白かった理由は、メールの採用率だろう。
今では番組にメールを投稿していた当時の心境があまり理解できなくなりつつあるが、あの頃としては「面白い番組に、自分も参加したい」「ポアロさんに、自分の書いたメールを読んでもらいたい」「あ、ネタが思いついたから送ってみよ」、こんな心境だったと思う。
で、多くのラジオ番組では高い競争率の中、なかなか採用されることも無く送る機会が減ってしまうのかもしれない。
ただ、私にとっての『あと何分』に関しては、そこのハードルを越えることができた。
1、2年ぐらいの間は多くの採用をされようと何通ものメールを送り、“ハガキ職人”と呼ぶには経験が少なすぎるが、何回かの採用をされることになった。
そんな中で印象深いことが、3回ほどある。


1つは、変なテンションのポアロが即興の歌を歌いながら、私のペンネームを変えてくれたことがある。それまで「スイートポテト」という名前で私はメールを送っていたのだが、それを「甘くて美味しいスイートポテト和尚」という長ったらしい名前にわざわざポアロのお二人に変えてもらったのだ。
これが、『あと何分』での最初の採用の時だったと思う。もちろん、次にメールを送る時はこの長い名前に変えて送るようにしていた。
そのうちに、「読むにしても、ペンネーム長いだろうなぁ」と考え、「スイートポテト和尚」に短縮したんだけど。


また他に覚えているエピソードとしては、私の至らぬところを放送から痛感してしまったことがある。
ポアロBBS」という、あらゆるネタ投稿を受け入れてくれるコーナーがあるんだけど、そこに“道場”というものをキーワードに考えたネタを投稿した時。
私としては、“道場”を“道場六三郎(みちばろくさぶろう)”のつもりで書いていたのだが、無論文面で何の説明も無ければ伝わる訳も無く、普通に伊福部さんは「どうじょう」と読み、イミフな文章になっていた。
もしかしたら、あそこら辺から投稿することに抵抗が生まれたのかもしれない・・・
完全に自分自身の落ち度なんだけど。


そして、3つめのエピソードとしては、とある回の番組最後に空気を読んだメールを送り、読まれた時のこと。
“トリを勤める”ということにも優越感があり、また何を書いたかまでは覚えていないんだけど、番組の流れにマッチしたことを書けていた事はある程度覚えている。
まさに番組を形作る、その一端を味わうことが出来た経験だった。



さて、これまで書いてきたこと以外にも。
ポアロが関わっているアニメやゲーム関連の仕事から来る、そっち系の程よい話題や、鷲崎・伊福部両氏に存在すると見られる根底のネガティブ感、加えてポアロというアーティストによる楽曲がハマるツボなど。
挙げていけばさらに有り、話をしだすと切りが無いところでもある。


ただ、ここ1年ぐらいの間ポアロとは距離をとっていた。
その理由は、私が学園祭へ彼らを呼んだことにある。これまでラジオのリスナーとパーソナリティーという関係だったものが、同じステージを作る立場になり、彼らを楽しむ目線が少し変わってしまったのだ。
なんというか、1人のお客としてだけでは見られなくなってしまったのだ。


しかし、近頃ポアロに興味が再燃しつつある。そこには、新たな人間関係の構築も原因となっているかもしれない。
そう、ポアロと離れたくても、私の場合、既に無理がある。彼らに侵食され尽くし、中毒のように彼らを求めているのだから。


1度入ってしまえば、その連鎖も悪くない。